生命保険の有効な活用

生命保険は、万が一の時のための生活保障というのが前提であり、そのために生命保険料を支払っていると考えられています。しかし、せっかくの出費なのですから、他に有効な使い道はないのか?と考えることもあるでしょう。例えば、契約者貸し付けの制度で、不意の出費を生命保険でまかなう、という活用方法があります。契約者貸付制度とは、終身保険や養老保険、個人年金保険など、解約返戻金が年を追うごとに増えていく形の保険商品の場合、解約返戻金の一定範囲内で貸し付けを受けることができる制度です。企業により、その範囲は異なりますが、通常、解約返戻金の8〜9割の範囲で貸し付けが可能です。返済方法は一括でも分割でも可能です。ただし、金利はやや高めに設定されています。返済せず、死亡保険金や満期保険金を受け取る際に相殺することも可能となっています。注意すべき点として、保険契約後の期間が短い場合は、貸し付け出来ないこともありますし、返済が行われない場合、貸し付け利息が毎年元金に繰り込まれ、貸し付け元利金が解約返戻金を超えると、保険契約そのものが失効となる、ということなどです。一度、自分が契約している生命保険の解約返戻金のところを検討してみると良いでしょう。よく分からない場合、生命保険会社などに問い合わせしてみることです。会社を立ち上げたりして、まとまった資金が必要な場合など、まず初めに、一時払いで高額の終身保険と契約し、その解約返戻金を元に貸付を受ける、という方法もあります。これだと、担保の提供等の必要も無く、資金の調達が出来ます。ペイオフ解禁以降の分散投資の一手段としても活用できますし、相続対策にも利用が可能です。但し、医師による健康診断が必要な場合があります。つまり、まず健康であることが第一、と言うわけです。遺産相続のときの争族対策でも、生命保険は活用できます。例えば、相続遺産が不動産のみで、子供が二人いたとします。このような場合、分割用財産として生命保険に加入しておくことで、受取人を現金で、長男にしておき、家は長男が相続し、代償分割として生命保険金を次男に渡すといった形をとれば、遺産分割のトラブルを解消できます。このように、生命保険は相続税法上の特典など、相続対策に多方面から対応が可能なわけです。相続税に関しては、生命保険には非課税枠があって、相続人一人につき500万円までは相続税がかからないことになっています。

生命保険の掛け捨て

生命保険の掛け捨てのものは、損であると思っている人も多いと思います。生命保険の掛け捨てとは、保険料を積み立てていかないので、毎月支払った保険料は、もしかすると保険を使わない場合には、損をするというイメージを持っている人も多いと思います。掛け捨ての生命保険は損だというイメージは実際には、そうではありません。積み立てより損をするから掛け捨てにしない方がいいと思っている人も多いと思いますが、そうではありません。自分でお金を貯金していくのか、生命保険会社に貯金代わりの積み立ての保険を加入してもらって進めていくのか、その違いだけになるのです。積み立ての生命保険というのは、保障に貯蓄が組み合わせてありますから保険料が高いのが特徴です。そして最近は医療保険の中でも無事故ボーナスなどがある保険もあるのですが、これはボーナスがもらえるので、ラッキーだと思っている人もいるかもしれませんが、実際にはそのボーナス分も含めて積立保険料にはいっているので、生命保険会社が支払ってくれているわけではないので、自分で最初にそれも含めて支払っているのです。ということは、積み立てだからお金が手元に戻って、しかも無事故ボーナスも付くのでラッキーだという考え方は違っています。自分で積み立てたお金をあとで満期として受け取っているだけで、他で貯金をしっかりとしている人なら、積み立ての生命保険をかける必要はありません。積み立ての生命保険というのは、手数料が生命保険会社に取られていますから、自分で貯蓄した方がいいという面もあります。掛け捨てが損ではなくて、掛け捨ては、保険料が安く設定されていますから、その分自分で100%を貯蓄に回すことができます。しかし生命保険会社の積み立てにした場合には、100%貯蓄に回せるはずの部分が、生命保険会社に手数料として引かれていきますので、単純に考えても、保険料の安い掛け捨ての保険を組んで、そして自分で貯蓄をした方が損得で考えれば得になるというわけです。しかし生命保険会社の積みたてを選ぶ人は多いのは、保険をかけながら積み立てができるという一石二鳥で手軽なところがあるからだと思います。掛け捨ての生命保険が損といういイメージを持っている人は、そうではありませんから、そのイメージは改めて、実際に自分は別で貯蓄をしていけるのか、それとも生命保険会社に委託した方がいいのか、その点をよく考えて保険に加入するといいのではないでしょうか。

生命保険の種類

生命保険といっても、いくつか種類があります。主なものとして、死亡保険、生存保険、生死混合保険の三つに分けられます。死亡保険とは、被保険者が死亡するか、重度の障害になったときに支払われるものです。定期保険や、終身保険、定期付終身保険などがこれに当たります。生存保険とは、被保険者が保険の期間内に死亡しないまま満期となった時に支払われるものです。個人年金保険や貯蓄保険などがこれに当たります。生死混合保険は、死亡保険と生存保険が組み合わさったものです。保険期間のうちに死亡した場合、死亡保険が支払われ、満期まで生存していた場合、満期保険金が支払われるものです。養老保険や、定期付養老保険などがこれに当たります。生命保険は主契約と特約で成り立ちます。主契約とは、生命保険の基本となる部分で、主契約のみで生命保険の契約が成り立ちます。定期保険、養老保険、終身保険、医療保険、介護保障保険、個人年金保険などから一つを選び、契約を交わすことになります。特約とは、主契約にプラスして、生命保険の内容をさらに充実させるためのものです。種類はいろいろとありますが、その中から、契約者が必要と思うものを選択し、付け加えることになります。主契約をせずに特約だけに加入することは出来ません。また、主契約を解約すると特約も解約されることになります。定期保険特約、ファミリー特約、収入保障特約、傷害特約、災害入院特約などから選ぶことになり、 複数を選ぶことも出来ます。最近は、生命保険にプラスした形の、新しいタイプの保険もいろいろ登場しています。例えば、医療保険は、被保険者の生死に関わらず、病気やケガなどによる入院、手術、通院などが給付の対象になります。特約で定期保険に医療保障を付け加える場合と比べ、死亡保険金額が少ないですが、逆に保険料は安いものです。ガン保険のように、保障の対象を限定したものもあります。終身保険などに介護保障機能を組み込んだ、介護保険も最近は人気があります。生命保険に加入する場合、保険会社や、生命保険自体の商品の選択はとても大事となります。生命保険を選ぶのは、家を購入するのと同じくらいと考えるべきです。月々2万円の30年払いとしたら、生命保険料は総額で累計720万円となります。更新型なら、さらに、この2〜3倍以上の価格となるわけです。保険会社の担当者ともよく話し合いをし、誠意ある対応をしてくれるかどうかも見極める必要があります。また、今後の人口の動きや、平均寿命の伸び率など、社会情勢などもある程度自分で勉強した方が良いでしょう。